歯みがきで大切なのはまず自分に適した歯ブラシを選ぶことです。口のサイズに合わないものや歯ぐきの状態に合わないものはかえって歯の状態を悪くすることがあります。いろいろな歯ブラシを使って自分が一番使いやすいものを使用したり、歯科医師や歯科衛生士にご相談下さい。 |
◆歯の正しいみがき方 |
歯垢を歯みがきで常に取り除いていればむし歯にはなりません。しかし実際は、きれいに磨きましたという人でも約85%しかみがかれていません。きちんとみがいているつもりでも、みがき残しは結構あるものです。“なくて七癖・・・”といわれるように人それぞれにも歯みがきに癖があり、欠点があります。この欠点は歯科衛生士に診てもらえばすぐにわかります。欠点をなくすことが正しいみがき方の第1歩です。 |
◆歯をみがくタイミング |
歯をみがく目的の1つとして【歯垢をとる】というのがあります。むし歯の原因である歯垢が歯に付着するのに約8時間、歯垢が固まり歯ブラシでとれなくなるのに約24時間かかります。ですから1日1回徹底的に歯みがきを行えばむし歯は防げます。では、いつみがけばいいのでしょうか?理想的なのは夜寝る前がよいでしょう。昼間は唾液の分泌がさかんに行われていて、細菌の繁殖を押さえますが、寝ているときは唾液の分泌量が著しく低下するからです。しかしながら、1回の歯みがきで完璧におこなえる人はまずいません。やはり毎食後おこなった方が一番よいでしょう。 |
◆歯ブラシの使い方 |
今まで無意識に歯ブラシを持って磨いていませんでしたか?歯みがきの方法には、代表的なものだけでもスクラッビング法、バス法、ローリング法などがあります。歯科衛生士に指導を受けないで磨いている方は、たいてい磨き残しや力の入れ過ぎなどの問題点があります。正しい磨き方で歯を守りましょう。 |
●スクラッビング法 |
歯ブラシの先端は歯の面に直角にあて小刻みに往復運動させ、噛む面も直角にあて小刻みに往復運動する。歯と歯肉の間には入れない。 |
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●バス法 |
ブラシを歯に45°位の角度であてブラシの先端は歯と歯肉の間に少し入れ、前後に微振動を与える。噛む面は前後に小刻み往復運動する。 |
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●ローリング法 |
ブラシの頭部は歯と平行になる。先端は歯肉の上に触れる。その状態から歯ブラシを起こすように回転運動する。そして歯肉から歯の歯頸部、さらに歯冠部の方へ磨く。 |
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●フォーンズ法(こどものみがき方) |
上下の歯をかみ合わせた状態でブラシの毛先を歯にあてる。歯と歯肉の表面を大きな円を描くように左右とも奥から前方へ、移動しながら磨く。 |
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